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こう言えば良かったのか!書評:頭のいい人の対人関係

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はじめに

犬塚壮志氏の著作「頭のいい人の対人関係」は、交渉術と人間関係の構築に関する具体的なテクニックを提供する一冊です。

本書は、対人関係の問題に直面していた著者が、東京大学大学院で交渉学を学び、1000冊以上の文献を読み込むことで得た知見を基に書かれています。

その著者の経験と科学的な論文をもとに、交渉力を身に着けるための3つのルール、交渉力を上げる5つのセオリー、そしてすぐに使える55の交渉術が紹介されています。

なぜ交渉術が必要なのか?「頭のいい人の対人関係」の概要

人間の多くの悩みは、人間関係から発生します。

人間関係がうまくいかないと、仕事でもプライベートでも、学校生活でも恋愛でも様々な問題が起こりやすくなります。

一方で、人間関係にまったく悩みのない、たとえ問題が起こっても即解決してしまう対人関係の得意な頭のいい人たちがいます。

著者である犬塚壮志氏も、人にいつもいいように使われたり、何か言っても言いくるめられたりして、対人関係に悩みを抱えていました。

本書を通じて、読者は著者がどのようにして交渉術を習得し、対人関係の問題を解決したのかを学ぶことができます。

そして交渉相手を敵ではなく、問題を共に解決するパートナーと見なすことの重要性を強調しています。

同時に、相手に気づかれずに誘導するテクニックや、相手の術中にはまらないための防御策など、実用的な交渉術が紹介されています。

 

「頭のいい人の対人関係」の感想

本書は、交渉力を身に着けて改善するための基本的なルールとセオリーがまず紹介されます。

そして、具体的な事例を伴った55の交渉術がわかりやすく記載されています。

これによって対人スキルの辞典のように、気になる方法をすぐに調べることができます。

そして自分がその交渉術を仕掛けられたときの対処法も書かれているので、あなたを利用しようとする周囲の人たちの罠から逃げる術を学ぶことができるでしょう。

いわゆる交渉術を広く浅く学びたいと考える人々にとって、有益なリソースとなると思います。

まとめ

著者の犬塚氏は、教育コンテンツプロデューサーとしての経験を活かし、読者が日常生活やビジネスシーンで直面する交渉の局面において、より良い結果を得るための具体的な対策を提案しています。

「頭のいい人の対人関係」は、交渉術と人間関係の構築に関心のある読者にとって、実践的な知識を学ぶためにとても役立つ一冊です。

いつもの人間関係に悩んでいる人々にとって、この本は貴重なガイドとなるでしょう。

興味を持った方は、是非手に取ってみてください。