ひつじブックス-読書ブログ-

読んだ本の感想をまとめています。もっと本が読みたーい!

歴史・社会・政治

なぜ旧日本軍は勝てたのか?書評:日本陸海軍 勝因の研究

日本陸海軍 勝因の研究 作者:鈴木荘一 さくら舎 Amazon はじめに あなたは、歴史に埋もれた日本の戦略的勝利を知っていますか? 日本は過去、数々の戦争を経験してきました。 その中には、驚くべき戦略とリーダーシップによって勝利を収めた戦いが数多く存在…

なぜ我々のシステムは崩壊するのか?書評:巨大システム 失敗の本質

巨大システム 失敗の本質―「組織の壊滅的失敗」を防ぐたった一つの方法 作者:クリス・クリアフィールド,アンドラーシュ・ティルシック 東洋経済新報社 Amazon はじめに 現代社会は、電力網、交通システム、金融市場など、複雑な巨大システムに支えられていま…

上司の命令に従っただけなら何をしても良いのか?書評:アイヒマンと日本人

アイヒマンと日本人 (祥伝社新書 684) 作者:山崎 雅弘 祥伝社 Amazon はじめに 第二次世界大戦中にナチス・ドイツが行ったホロコーストは、人類史上最も悲惨な事件の一つです。 600万人以上のユダヤ人が組織的に殺害されたこの事実は、私たちに深い問いを投…

なぜ幼い子ども達が死ななければならなかったのか?書評:沈黙の子どもたち

沈黙の子どもたち 作者:山崎雅弘 晶文社 Amazon はじめに 山崎雅弘著『沈黙の子どもたち:軍はなぜ市民を大量殺害したか』は、戦争や紛争における市民の大量殺害に焦点を当てたノンフィクション作品です。 アウシュヴィッツ、南京、ゲルニカ、沖縄、広島・長…

なぜ日本の会社は人を粗末に扱うのか?書評:未完の敗戦

未完の敗戦 (集英社新書) 作者:山崎 雅弘 集英社 Amazon はじめに 2022年に出版された山崎雅弘著『未完の敗戦』は、戦前の大日本帝国の精神文化と現代日本の社会問題の関連性を考察した本です。 本書では、太平洋戦争末期の特攻作戦から当時の上官や司令部が…

コロナ禍は予測できた…ノンフィクションから読み解くパンデミックの真実

最悪の予感 パンデミックとの戦い (ハヤカワ文庫NF) 作者:マイケル ルイス 早川書房 Amazon はじめに 「最悪の予感:パンデミックとの戦い」は、マイケル・ルイスによって書かれたノンフィクション作品です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界を…

ベンチャーキャピタルとアメリカン・ドリームから読み解く起業家精神の系譜

ベンチャーキャピタル全史 作者:トム・ニコラス 新潮社 Amazon はじめに ベンチャーキャピタル、それは単なる投資手法を超え、アメリカという国そのものの精神性を象徴する概念なのかもしれません。 ハーバード・ビジネス・スクール教授であるトム・ニコラス…

国を愛するとは?書評:愛国の構造

愛国の構造 作者:将基面 貴巳 岩波書店 Amazon はじめに 近年、愛国心やナショナリズムの高まりが世界各地でみられる。 しかし、その一方で、排外主義や差別主義の蔓延も懸念されている。 こうした状況下において、愛国心とは何か、どのように考えるべきかに…

なぜ情報が活かされないのか?書評:日本軍のインテリジェンス

日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講談社選書メチエ) 作者:小谷賢 講談社 Amazon 概要 小谷賢著『日本軍のインテリジェンス:なぜ情報が活かされないのか』(講談社選書メチエ、2007年)は、日露戦争から太平洋戦争までの旧日本軍のイ…