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文化によって「論理的」の意味は違う!書評:「論理的思考」の文化的基盤

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はじめに

あなたは、こんな悩みをお持ちではありませんか?

  • 論理的思考力を高めたいが、どこから手をつければいいかわからない
  • 異文化コミュニケーションで誤解が生じやすい
  • グローバル社会で活躍するために、多様な視点を取り入れたい

そんなあなたにおすすめしたいのが、渡邉雅子氏の著書「「論理的思考」の文化的基盤」です。

本書を読めば、「論理的である」という言葉の意味するものが、それぞれの文化圏で全く異なることを知るでしょう。

 

論理的思考は、文化によって違う!?

本書は、私たちが当たり前と思っている「論理的思考」が、実は文化によって大きく異なることを明らかにしています。

著者の渡邉雅子氏は、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授であり、コロンビア大学大学院で社会学の博士号を取得した、知識社会学、比較教育、比較文化の専門家です。

渡邉氏は、日本、アメリカ、フランス、イランという4つの国の教育現場や論文などを徹底的に調査し、それぞれの国における論理的思考のスタイルを分析しました。

その結果、論理的思考は、単に事実やデータを分析するプロセスではなく、文化的な価値観や信念体系に深く根ざしたものであることが明らかになりました。

4つの国の論理的思考スタイル

本書では、4つの国の論理的思考スタイルを、それぞれの特徴とともに紹介しています。

  • 日本:和を重視し、全体的な調和を保ちながら、状況に応じた柔軟な対応を重視する
  • アメリカ:個人の自由と権利を尊重し、明確な目標設定と結果重視の姿勢を重視する
  • フランス:普遍的な原理原則に基づき、論理的な整合性と明晰性を重視する
  • イラン:宗教的な教えや伝統的な価値観を重視し、直感や感情に基づいた判断を重視する

これらの違いは、教育現場や日常生活、さらにはビジネスシーンにも影響を及ぼしています。

 

なぜ、論理的思考の文化的基盤を理解する必要があるのか?

グローバル化が進む現代社会において、異なる文化背景を持つ人々とのコミュニケーションは不可欠です。

しかし、それぞれの文化における論理的思考の違いを理解していないと、誤解や摩擦が生じやすくなってしまいます。

本書を読むことで、あなたは以下のメリットを得ることができます。

  • 論理的思考の多様性を理解し、柔軟な思考力を身につけることができる
  • 異文化コミュニケーションにおける誤解や摩擦を減らすことができる
  • グローバル社会で活躍するために必要な多様な視点を身につけることができる

まとめ

「「論理的思考」の文化的基盤」は、論理的思考に興味を持つすべての人にとって、必読の書と言えるでしょう。

本書を読むことで、あなたは論理的思考の新たな側面を発見し、グローバル社会で活躍するためのスキルを身につけることができるはずです。

ぜひ、本書を手に取って、あなたの論理的思考力をさらに高めてください。