はじめに
「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」は、とびらの先生による小説家になろう発の人気作品です。
仲倉千景先生のコミカライズは、その美しい絵柄で多くの人々を魅了しています。
お二人の先生の力の合わさった本作品は、人の心の複雑さを堪能できる仕上がりになっています。
今回は、この作品の魅力をネタバレありで解説します。
あらすじ
貧乏男爵令嬢のマリーは、美しく聡明な姉のアナスタジアとは対照的に、ボロボロの服を着て召使のように働かされていました。
ある日、国一番の大富豪であるグラナド伯爵は、マリーと出会い、一目惚れします。
しかし、伯爵はマリーとアナスタジアを勘違いしてしまい、アナスタジアに求婚してしまうのです。
伯爵が本当はアナスタジアと結婚したいのだと誤解したマリーは伯爵を拒絶しますが、伯爵は諦めず、マリーに猛烈なアプローチを仕掛けていきます。
登場人物
マリー
貧乏男爵令嬢。ボロボロの服を着て召使のように働いているが、心優しい性格。
美しく知的だ、ある理由から自分は醜く賢くないのだと思っている。
アナスタジア
マリーの姉。美しく聡明で、両親から愛されている。
でも、本当はやりたいことがあり自分自身を押し殺している。
グラナド伯爵
国一番の大富豪。
冷酷な性格に見られるが、マリーにだけは優しい。
マリーが絡むとポンコツになる。
ネタバレありの感想
「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」は、よくあるシンデレラストーリーとは一味違う作品です。
主人公のマリーは、典型的なヒロインとは異なり、自分に自信がなく、周囲の人の意見に流されやすい性格です。
しかし、そんなマリーが徐々に成長していく姿は、とても魅力的です。
また、この作品は、恋愛だけにとどまらず、家族愛や友情についても描かれています。
マリーとアナスタジアの姉妹関係は、複雑で微妙な感情が絡み合い、とても見応えがあります。
そして、なぜマリーが自分を醜いと思っているのか、その理由が徐々に明らかになっていく様子は、上質なミステリーを読んでいるかのようでした。
作品の魅力
個性豊かなキャラクター
マリー、アナスタジア、伯爵をはじめ、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
後半の覚醒したマリーも素敵ですが、仮面を脱ぎ捨てたアナスタジアもお気に入りです。
予測不可能な展開
ストーリー展開が早く、先が読めません。
また少しずつ謎が解明されていくごとに、ハラハラドキドキしてしまいます。
読後感の良いハッピーエンド
最後は、誰もが幸せになれるようなハッピーエンドを迎えます。
でも、まだまだお話は続くようです。
まとめ
「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」は、恋愛、家族愛、友情など、さまざまな要素が詰まった作品です。
ハラハラドキドキの展開と、心温まるストーリーは、きっとあなたを夢中にさせることでしょう。
まだ読んだことがない方は、ぜひチェックしてみてください。