ひつじブックス-読書ブログ-

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こんな言い方があったのか!書評:コーチングよりも大切なカウンセリングの技術

はじめに

近年、目標を定めて、それを達成させるための手順を指導するコーチングが注目を集め、様々な分野で活用されています。

しかし複雑な問題を対処することに対しては、コーチングよりもカウンセリングのほうが効果が高いようです。

本書「コーチングよりも大切なカウンセリングの技術」では、カウンセリングの第一人者である小倉広氏が、コーチングとカウンセリングの違いを明確にし、カウンセリングの重要性を説いています。

会社の問題をカウンセリングで解決する

本書の特徴は、コーチングでは解決できない課題を、カウンセリングで解決するということです。

コーチングは目標達成に特化していますが、カウンセリングは心の奥底にある問題や葛藤を掘り下げ、根本的な解決を図ることができます。

コーチングによってこちらの意見を強制するのではなく、カウンセリングによって自発的な意思を導くことによって、担当者が自分でその問題を解決できる気づきをあたえることができるのです。

 

なぜカウンセリングが有効なのか

現代社会の職場環境では、ストレスや不安を抱える人が増えています。

カウンセリングは、そうした人々が心の悩みを解決し、より充実した人生を送るためのヒントを与えてくれます。

本書では、上司や指導者、チームリーダーとしてカウンセリングする際の基本的な考え方や技法をわかりやすく解説しています。

また、具体的な事例を交えながら、カウンセリングがどのように役立つのかを説明しています。

本書を読んだ後は、カウンセリングについてより深く理解し、自分自身や周囲の人々に役立てることができるようになるでしょう。

カウンセリングを仕事に応用することに不安を感じている人もいるかもしれません。

しかし、本書ではカウンセリングを受ける際の注意点なども解説しているので、安心して学ぶことができます。

著者の小倉広氏について

小倉広氏は、株式会社リクルート出身で、在職中の昇進うつをきっかけに心理学と心理療法を学び、日本アドラー心理学会正会員、日本ゲシュタルト療法学会会員になっています。

心理学に関する著書は多数あり、カウンセリングに関する講演会も精力的に行っている人気講師だそうです。

本書の感想

本書は、会社での仕事の進め方に悩んでいる人、人間関係に悩んでいる人、部下の指導に悩んでいる人、カウンセリングについて理解を深めたい人、心の悩みを解決したい人におすすめの一冊です。

カウンセリングの基本的な考え方や技法をわかりやすく解説しており、具体的な事例も交えながら説明しているので、非常に理解しやすい内容となっています。

怒りのコーチングで無理やり人を動かそうとすることは自分にもストレスが増えます。

カウンセリングによって答えを出しにくい複雑な問題を、みんなと二人三脚で解き明かしていくことの有用性を感じました。

まとめ

本書「コーチングよりも大切なカウンセリングの技術」は、カウンセリングについて理解を深めたい人、仕事の悩みを解決したい人におすすめの一冊です。

カウンセリングの基本的な考え方や技法をわかりやすく解説しており、具体的な職場における事例も交えながら説明しているので、非常に理解しやすい内容となっています。

また、カウンセリングの歴史についても紹介されているので、カウンセリングについてより深く理解することもできるでしょう。